フラメンコ光ヶ丘クラスに素敵な体験者とミニミニライブ

フラメンコ体験レッスンが、特別なお誕生日企画に選ばれて

7月26日(土)の光ヶ丘クラスに、フラメンコ歴と渡西歴のある素敵な方が体験レッスンにいらっしゃいました!8月3日に93歳のお誕生日を迎えたR子さんです。
私の亡き母と一つ違いで、踊り好きも似ていて、とてもご縁を感じました。
学生時代から日舞、50歳でフラメンコに挑戦し挫折、「72歳で『鷺娘』を踊れてよかった」と言って亡くなった母です。

現在「光ヶ丘パークヴィラ」にいらっしゃるR子さん。介護士さんの計らいで「特別なお誕生日企画」に「フラメンコ体験レッスン」を選んで頂いたのでした。
7月に光ヶ丘クラス開講で、こんな素敵な体験者がいらっしゃるとは思いもよらないことでした。
ご高齢で車椅子のため、できることが限られています。
フラメンコをより感じて頂けるには?
そうだ!「ミニミニライブ」を楽しんでいただこう!
この日には、もうお一人体験レッスン者がいらっしゃって、賑やかなクラスとなりました。

パリージョとサパテアード

ウォーミングアップから始まり、パリージョ(カスタネット)の基本練習。
R子さんは、パリージョを常に枕元に置いてるそうで、練習されていたのか?打ててました!
指はしっかり動いていて、音もコロコロと可愛らしい音です。
サパテアード(コンパスに合わせて足を踏み鳴らす)が打てなくなったら、やっぱりパリージョですね!

ブラッソ(腕の使い方)の練習では、R子さん、腕を上げて積極的に動いていらっしゃる!
介護士さん曰く、「こんなに動く姿は今まで見たことない」と、びっくりし感動されてました。
きっと普通の体操ではつまらないのでしょう(苦笑)
私も健康体操なるものをやるなら、コンパス(フラメンコのリズムパターン)に乗って、マルカールやブラッソ基本練習がいいもの。
もしかしたら、スペインでのレッスンを思い出されたのかも?

スペインのマドリーで勉強されたフラメンコ

R子さんは、スペインのマドリーにあるフラメンコアカデミア「アモール・デ・ディオス」で勉強されたそうで、私と同じです。

サパテアードの練習では、車椅子に座ったまま足を踏んでいて、それもコンパス通りに、ゴルぺ、タコン等打ててます。
カラダで覚えたことは忘れないのでしょうか?パルマ(手拍子)も然り。
好きで楽しかったことは、カラダが覚えているのですね。

歳を重ねていくと、忘れていくことと覚えていることが、選別されていくように思います。
いい感じで紗がかかったり、霞がかかったりしていくような氣がします。父を見ていてそう思いました。
その方が本人は楽で、笑顔でいられる。脳のシステムって素晴らしいです。
年齢関係なく忘れていく私は、今後どれだけ忘れていくのかと思うと、楽しみ?です(笑)

アバニコ(お扇子)

アバニコと体験者

アバニコ大小を試していただいたのですが、「きれい!」と仰って、お気に召されたようでした。


介護士さんが、R子さんの沢山のフラメンコ写真を見せてくださったのですが、様々な衣装に身を包み、メイクされたお姿は別人です。私のフラメンコ写真と同じです(笑)
外見のみならず、別人になれるフラメンコは、お勧めです。
まだ見ぬ眠っている自分を解放して、見たことのない自分を発見して下さ〜い(笑)

フラメンコミニミニライブ

光が丘のイベント等に出演経験のあるお二人は、通常は成増クラスに毎週出席されてます。
この日のために熱心に練習されていて、やる気満々。
メイクはしないけど、衣装も着たいと、白ブラウスにシージョ(刺繍入りの巻物)を巻いて登場です。
初心者の皆さんには、イベント出演の想像がついたかな?

そのシージョにR子さんは、「きれいね!」と目を輝かせていました。

刺繍入りのシージョやマントン(シージョより大きい)は、フラメンコならではの衣装小物です。
R子さんのスペイン時代は、さぞかし素晴らしい手刺繍のものがあったと思います。
私の時代でも良いものが沢山あリました。今は職人が減ってしまったことで、本物の良いマントン類が手に入らない状態です。
このシージョはチキージャフラメンカさんの在庫で残っていたものです。
イリスレンタル衣装にはサイズや種類も沢山ありますので、イベントで揃えることは可能です。

タンギージョ

CDのセビジャーナス、パリージョ、アバニコ、そしてタンギージョは歌振りのみCDで、他パートは私の口三味線で(笑)スタート!
お二人とも、本番強いです(笑)大成功、大成幸だったと思います。
とっても楽しかったそうです。楽しく踊れたなら、それが一番です!
CDで踊れるセビジャーナスを卒業したら、私の口三味線では補いきれないので、ギターとカンテで踊っていきますよ〜!
いよいよフラメンコらしい曲にチャレンジとなります。今後が楽しみですね〜。

12月に「ポコフラメンコライブ」企画

このミニミニフラメンコライブ開催で、新たな企画が生徒さんから持ち上がりました。
12月に「ポコフラメンコライブ」?命名は仮で付けました。→ポコはスペイン語で少し、ちょっと、という意味。今回みたいなお披露目を、クラス内で開催しようという声が上がりました。
イベントや発表会に出演前の予行練習として、定期的に行い、大きなイベントに出演していく。
自主的にそう思われたことに「オレ〜」です。
各自のペースで、無理なく目標を決めてお披露目、全員で応援し合う、褒め合う(笑)
いかがでしょうか?見学するを選んでもOKです。「踊らなにゃ損損」ですけど(笑)
とても、良いキッカケを頂きました。

お誕生日おめでとうございます

最後に皆さんで「happy birthday」の歌で締めましたースペイン語では、「クンプリアーニョス、フェリス」
10年以上続いた毎月のフラメンコライブでは、その月のお誕生日のお客様に、出演者全員で歌ってお祝いしていたのを思い出しました。まさか体験レッスンでお祝いすることになるとは。やっぱり生のギターとカンテ(歌)でやりたいですね。

R子さん、いかがでしたか?
フラメンコの記憶の一つとして、思い出して頂けたら幸いです。
私の記憶には素敵な思い出として、映像と共に刻まれました。
このことは、忘れいく私でも、きっと忘れないと思います(笑)
今後もお元気で過ごされますよう、心よりお祈り申し上げます。
ご縁があれば、またお会いできたら幸いです。

心ある介護をされている介護士のK子様へ
スタジオイリスの光が丘フラメンコクラスを見つけて、選んで頂き、誠にありがとうございます。
たくさんの心遣いにも感謝申し上げます。